|
このページの情報は 2006年8月9日19時50分 時点のものです。 |
オプション取引は、複雑な金融工学に基づいて形成されています。ブラックショールズ式をはじめとしてオプション取引のためには理解しづらいものがあります。プット、コールなど基本的なオプション取引の事項を理解するためには、日々の勉強が欠かせません。そんなオプション取引に挑む人々を応援する、オプション取引研究所です。主に、日経225先物オプションを中心に扱います。
河村 幹夫
物語で読む先物取引―経済探検
先物取引というとギャンブル性が強くて、極めて危険な取引だという印象が強い。だが、著者は「先物取引は本来投機性の強い、すなわちリスクの高い取引に関し、その投機度を引き下げようとする努力の結果が生み出した知恵なのである」と言明する。そして、オランダのチューリップ熱から説き始めて、ロンドンやシカゴの先物市場の歴史と役割について、経験を交えた分かりやすい解説をして行く。三菱商事の部長としてロンドンの子会社を経営し、実務的な体験に裏打ちされた理論の展開は明晰だ。そして日本で先物市場が不毛な理由として、「日本で経済活動に携わっている人たちの多くは、先物取引がリスク管理とか価格発見といった重要な経済社会的意義を担うべき存在であると認知していなかったし、先物取引が存在しなくても経済は充分、かつ適切に回っていくと思っていた」と指摘する。こうした国家経済の根幹にかかわる欠陥は、経済や金融に対して全く無能な小泉のような首相が、危機に瀕している日本に君臨して、茶番劇で国家をメチャクチャにしていることと並んで、現在日本の根本的な欠陥について嫌というほど知らされ、日本の資本主義の脆弱さを痛感させられた。経済活動の中核を担う人に一読を勧めるし、難しい内容をとてもわかりやすく書いている点で、物語というタイトルは正直に内容を示している。
|
|




